このボードは両電源が必要な、バクサンドール型のトーンコントロールボードです。入力段とトーンコントロール部には、JFET入力のオペアンプTL072を利用し、出力段には低雑音・低ひずみ・高出力電流なNJM4580DDを使用しており、ダイレクトにヘッドホンの接続も可能となっております。入力段では入力信号のレベルを微調整できるボリュームがあり、また入出力間をバイパスするプッシュスイッチも装備しています。

特徴
- 出力段は、高出力電流が取り出せるオペアンプを備えている
- 入力-出力間をバイパスするスイッチを備えている
- 入力段での入力レベルの微調整が可能
仕様
| 入力抵抗 | 36~52kΩ ※ゲイン微調整ボリュームで変化 |
| 出力抵抗 | 10Ω |
| 入力段ゲイン微調整 | ー2.0~+1.6db の調整が可能 |
| 入力結合 | コンデンサ結合、0.47μF |
| 出力結合 | コンデンサ結合、47μF |
| 低音ブースト・カット | 最大±15db、cf1:97Hz、cf2:480Hz |
| 高音ブースト・カット | 最大±20db、cf3:2.4KHz、cf4:40KHz |
| トーンスイッチ | OFF:F特フラット、ON:トーンコントロール |
| 電源電圧 | 両電源、±5V (無信号時 ±13mA) |
| 基板サイズ | W:85.0xmm × D:60.0mm × H:17.0mm (突起物含まず) |
ピン配置
| J1 | 電源入力 |
| 1番ピン | +5V |
| 2番ピン | GND |
| 3番ピン | -5V |
| J6 | 電源出力 |
| 1番ピン | +5V |
| 2番ピン | GND |
| 3番ピン | GND |
| 4番ピン | -5V |
| J2 | オーディオ入力信号 |
|
1番ピン |
Lチャンネル入力信号 |
| 2番ピン | GND |
| 3番ピン | GND |
| 4番ピン | Rチャンネル入力信号 |
| J3 | オーディオ出力信号 |
| 1番ピン | Lチャンネル出力信号 |
| 2番ピン | GND |
| 3番ピン | GND |
| 4番ピン | Rチャンネル出力信号 |
| J4、5 | トーンコントロールスイッチ サブ基板 コネクタ |
| 1番ピン | Lチャンネル フラット信号(入力コネクタより) |
| 2番ピン | Lチャンネル 出力コネクタへ |
| 3番ピン | Lチャンネル トーンコントロール出力より |
| 4番ピン | Rチャンネル フラット信号(入力コネクタより) |
| 5番ピン | Rチャンネル 出力コネクタへ |
| 6番ピン | Rチャンネル トーンコントロール出力より |
特性
以下の特性の測定には、下記のツールを使用し、信号は0dbu (0.775Vrms) を基準にして測定しています。
- USBオーディオインターフェイス: M-AUDIO 192|4(出力周波数の最大は96kHzとなっています)
- 電源: ACアダプタ12V/1A、電源モジュール RRH-Z002A#2
- 音響測定ソフト:REW(Room EQ Wizard)
Lチャンネル 周波数特性

他:トーンVRセンタ

トーンVR最大・最小

トーンVRブースト・カット約1/2

Lチャンネル ひずみ率

ー20dbu

0dbu

-10dbu

-30dbu
Lチャンネル スペクトラム

10Hz 0dbu 信号

1kHz 0dbu 信号

20kHz 0dbu 信号

Rチャンネル 周波数特性

他:トーンVRセンタ

トーンVR最大・最小

トーンVRブースト・カット約1/2

Rチャンネル ひずみ率

ー20dbu

0dbu

-10dbu

-30dbu
Rチャンネル スペクトラム

10Hz 0dbu 信号

1kHz 0dbu 信号

20kHz 0dbu 信号

クロストーク

1:R⇒L(in-open)
2:R⇒L(in-GND)
3:L⇒R(in-open)
4:L⇒R(in-GND)

1:R⇒L(in-open)
2:R⇒L(in-GND)
3:L⇒R(in-open)
4:L⇒R(in-GND)

