RRH-Z002#2


このモジュールは、DC+8V~12Vの入力電圧から、+5V/ー5Vを出力するボードです。+5V出力はLM317を使用して出力し、+5Vの出力からLM27761を使用して-5Vを出力しています。電源の入力には、LM317の電力損失を抑えるためにドロップダイオードが入っております。ー5Vを出力するLM27761はチャージポンプ方式でLODを通して安定化されます。

特徴

  • 単一電源から正負電圧(±5V)を出力します
  • パスレギュレターの電力損失低減させるドロップダイオードが5個あり、何番目のドロップダイオードに電圧を入力するか選択できます
  • 負電圧の生成はチャージポンプとLODの組み合わせで安定化されています
  • 負電圧出力はイネーブル端子でディスエーブルを行う事が可能です
  • 正負の電圧出力は、LCフィルターを通して出力されています
  • 小型基板 48.26 × 27.94mm

仕様

変換タイプ

正出力:パスレギュレター、負出力:チャージポンプ方式
絶縁 入出力間は非絶縁
入力電圧 DC+8V~DC+12V
出力電圧 正出力:DC+5.24V、 負出力:DCー5.1V、 ±3%(無負荷時)
負出力の制御 0.4V以下でディスエーブル、1.2V以上でイネーブル(最大:VINと同じ)
最大出力電流 正出力:+120mA程度、負出力:ー120mA程度
負出力効率 約80%~90%程度 負荷電流10mA以上、周囲温度25℃において(データシートより)
スイッチング周波数 2Mhz(負出力側のチャージポンプ スイッチング)
基板サイズ W:48.26mm × D:27.94mm × H:9mm (ヘッダピン含まず)

注意事項:
入力電圧に関して12Vまでとしていますが、LM317のスペックが37Vまでは耐えられるがLM317の電力損失が入力電圧と出力電圧の差と負荷電流により変化しますので、12V超えて入力が必要な場合は、LM317の電力損失と発熱およびドロップダイオードの発熱を十分考慮ください。LM317は放熱器を付けていませんので、電力損失を1W未満の領域での利用を推奨します。
最大電流に関しては、±120mAとしていますが、±の電流のトータルが240mA以下で+200mA、ー40mAと言った配分で利用する事も可能です。

ピン配置

J8 入力電圧コネクタ
1番ピン VIN-6(V5):ドロップダイオード5段目の入力端子
2番ピン VIN-5(V4):ドロップダイオード4段目の入力端子
3番ピン VIN-4(V3):ドロップダイオード3段目の入力端子
4番ピン VIN-3(V2):ドロップダイオード2段目の入力端子
5番ピン VIN-2(V1):ドロップダイオード1段目の入力端子
6番ピン VIN-1(V0):ドロップダイオードなしの入力端子
7番ピン EN-H (EH):負出力の制御端子
8~9番ピン GND(J7コネクタのGNDと共通)

※(V0)~(V5)、(EH) は基板上のシルク名

J5 正電圧
1~2番ピン +VOUT:出力電圧 +5.24V
J7 グラウンド
1~3番ピン GND(J8コネクタのGNDと共通)
J6 負出力
1~2番ピン ーVOUT:出力電圧 ー5.1V

負出力制御

J8の7番ピン(EN-H)信号端子は、内部でプルアップ(10kΩ)されており、端子オープン時はHレベルとなり、負出力電圧はイネーブル状態です。

特性

負荷電流と出力電圧
負荷 正出力(電流mA) 負出力
無負荷 5.34V (0mA) ー5.09V (0mA)
1kΩ 5.43V (5.4mA) ー5.09V (ー5.1mA)
47Ω 5.26V (111.9mA) ー4.97V (ー105.7mA)
23.5Ω 5.18V (211.4mA) ー4.65V (ー189.8mA)
電源起動タイミング

正電圧より負電圧が約1mS程度遅れて既定の電圧となる。

正電源の出力端子波形
負電源の出力端子波形
ボード内部の正電圧生成レギュレター出力波形

正電圧を生成するレギュレター出力(フィルタ前段)には、負への負荷がかかるとリプルが発生しています。

ドキュメント

ボード外形図資料には、製造上、RRH-Z002#1とRRH-Z002#2があります。資料の上側が RRH-Z002#2 に該当いたします。

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