このモジュールは、アナログデバイス社製LT8361を使用したモジュールです。DC8V~16Vの入力電圧で、無負荷時でおおよそDC28V~83Vの高い電圧に変換する昇圧タイプ非絶縁型のDC-DCコンバーターです。出力電圧はアナログの制御電圧入力0.0V~3.3Vの値で決まります。

特徴
- 標準入力電圧12Vから、出力電圧28Vから83Vまで電圧が得られます
- 最大負荷電流は、45V出力時おおよそ300mA、79V出力時おおよそ88mA取り出せます
- 効率は、70%~90%程度です
- 0.0V~3.3Vの制御電圧で出力電圧を可変できます
- 小型基板 48.26 × 27.94mm
仕様
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変換タイプ |
昇圧コンバーター |
| 絶縁 | 入出力間は非絶縁 |
| 入力電圧 | DC+8V~DC+16V 標準:DC+12V |
| 出力電圧 | DC+28V~DC+83V 制御電圧による可変方式 |
| 制御電圧 | DC0V~DC+3.3V 制御端子は10kΩでプルダウン |
| 最大出力電流 | 入力12V、出力45V:300mA程度、入力12V、出力79V:88mA程度 |
| 効率 | 約70%~90%程度、入力電圧、負荷電流などにより変化します |
| 動作モード | Burstモード |
| スイッチング周波数 | 1.2Mhz |
| 基板サイズ | W:48.26mm × D:27.94mm × H:9mm (ヘッダピン含まず) |
注意事項:
製品は比較的高い電圧を扱うモジュールです。高電圧部分が露出していますので、十分に注意しての取り扱いが必要です。
ピン配置
| J1 | 入力電圧 |
| 1~2番ピン | V-IN:入力電源(8V~16V) |
| J2 | グラウンド・制御電圧入力 |
| 1~3番ピン | GND(J4コネクタのGNDと共通) |
| 4番ピン | VC:出力電圧制御入力(0V~3.3V) |
| J3 | 出力電圧 |
| 1~3番ピン | V-OUT:出力電圧(28V~83V) |
| J4 | 出力電圧 |
| 1~3番ピン | GND(J2コネクタのGNDと共通) |
出力電圧制御
出力電圧は、J2のVC端子で行います。端子は、10kΩでプルダウンされていますので、端子オープン時は0Vとなり、出力電圧はおおよそ28Vとなります。電圧を加える場合は、VCの入力抵抗が10kΩを考慮してください。
特性





VC=1.2V(無負荷:出力47.6V)の波形








VC=3.3V(無負荷:出力82.6V)の波形








負荷電流が多くなると、スイッチングノイズが多くなっています。スイッチングノイズが許容できない場合は、後段にフィルタなどを付けるなどの対応を考慮する必要があります。
ドキュメント
ボード外形図資料には、製造上、RRH-Z002#1とRRH-Z002#2があります。資料の下側が RRH-Z002#1 に該当いたします。